■ この記事の献立
場所:住宅跡地(横浜)
季節:2025年12月
作業:キヌサヤの越冬対策
資材:防虫ネット
背景:キャベツのネットを外し、畝を一つ空けた
関連:9月末に植えたキャベツが結球|Removing the Net in Winter
キヌサヤの定植と冬越し前の判断|Kinusaya Peas Before Winter
キャベツの収穫後
視線を少しずらすと、
その隣で、キヌサヤが静かに冬を待っている。
同じ畑、同じ冬。
キャベツが「締まる」時間なら、
キヌサヤは「耐える」時間だ。
キヌサヤは、
キャベツほど目に見える変化はない。
背丈は低く、
動きも少ない。
けれど、葉の色は落ち着き、
株元には、ちゃんと力が溜まっているように見える。
秋に定植した苗は、
冬越し前のサイズとしては、ちょうどいい。
伸びすぎず、
焦らず、
今はただ、寒さに慣れていく段階だ。
キャベツが、
寒さの中で丸くなるなら、
キヌサヤは、
寒さの中で、次の春を待っている。
この畑では、
派手な成長も、
手の込んだ管理もない。
季節が進み、
役割が切り替わり、
それぞれの野菜が、
それぞれのタイミングで前に進む。
キャベツのネットを外した冬の日。
その隣で、キヌサヤは、静かに春の準備を続けている。
わかっている。
この冬を越えられるのは、半分ほどかもしれない。
それでも、
赤い花を咲かせる春を待つ。
結球を終えたキャベツが、
ひょろっとしたキヌサヤに、
そっとエールを送っている。



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