畑の管理でいつも頭を悩ませるのが雑草。
梅雨の頃から夏にかけて、一気に伸びて畝を覆ってしまう。草取りに追われるのも嫌いじゃないけれど、できれば少しでも手を抜きたいというより、味方につけたい。それくらい、乾く、渇く、夏。
そんな思いから、今年は雑草よけを兼ねてかぼちゃを植えました。
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雑草を抑える緑のカーテン
かぼちゃはつるをぐんぐん伸ばし、畝の上に葉を広げていきます。
その広い葉が地面を覆うことで、自然と雑草の芽が光を奪われて育ちにくくなる。
除草剤もビニールマルチも使わずに、植物自身の力で雑草を抑える。
これは、昔から受け継がれてきた知恵のひとつなんですね。
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草ぼうぼうと言われれば、まぁ、そうですが
実際の畑は、ところどころ草に覆われて「草ぼうぼう」に見える場所もあります。

けれども、かぼちゃの葉がしっかり広がっている場所は、明らかに雑草が少なくなっていました。
写真のとおり、かぼちゃは確かに防草効果を発揮してくれていたのです。
草の勢いに負けず、かぼちゃが自分のスペースをつくり出している。

緑のカーテンの力を実感できる瞬間でした。
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実りのご褒美
そして夏の終わり。
雑草の代わりに畝を覆ってくれたのは、立派なバターナッツかぼちゃ。
自転車がフラフラするほど収穫できて、なんだか得をした気分です。

雑草よけをしてくれただけじゃなく、甘くておいしい実までプレゼントしてくれるなんて。
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収穫をねぎらうひととき
たくさん実ってくれたかぼちゃを、水に浮かべてひと休み。
炎天下で畑を覆い、雑草を抑え、力いっぱい育ってくれたご褒美の時間です。
水面にぷかりと浮かぶ姿は、どこかほっとした表情にも見えて、
「おつかれさま」。

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雑草よけの収穫
雑草取りの労力を減らすために始めた工夫が、こうして「収穫」というかたちで返ってくる。
野菜作りは、手間と実りが思わぬところでつながっているから面白いのかもしれませんね。
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