■この記事の献立
場所:市民農園(鎌倉)
季節:2026年3月
気温:15.3℃(59.5℉)
作物:キャベツ
作業:観察(試食:ヤキソバ)
背景:100円の種から育てたキャベツが仕上がってきたが、結球がゆるい
関連:百均キャベツと白菜
■材料
写真:ゆるく開いたキャベツの中心部と外葉の広がり
メモ:葉は健康的に展開しているが、中心が締まりきらない
■丸まらないという完成
3月の市民農園。
気温は15.3℃(59.5℉)。風はやわらかく、土の匂いも少し軽くなってきた。
キャベツの畝にしゃがみ込む。
外葉はしっかりと広がり、光を受けて厚みのある緑色をしている。
一枚一枚は、申し分なく健康そうだ。
けれど、中心をのぞき込むと、少し違和感がある。
「まだ、丸まっていない。」
本来なら、内側の葉が重なり合い、ぎゅっと締まった球になるはずの場所。
そこが、どこか開いたまま、空気を含んでいる。
葉はある。
成長もしている。
でも、「結球」という最後の形に届いていない。
少しだけ、考える。
温度だろうか。
肥料だろうか。
それとも、この場所の光や風の流れか。
南関東、Zone9の春は、思っているよりも早く暖かくなる。
キャベツにとっては、ちょうど良いはずの気温も、タイミングが少しずれるだけで、
「締まる」前に「広がる」方向へ進んでしまうことがある。
あるいは、このキャベツは、最初から「そういう性格」なのかもしれない。
100円で手に入れた種。
品種もはっきりとは分からないまま、土に落とした。
発芽したときの小さな双葉から、ここまで来た。
丸くならなかった、という結果だけを見ると、
少し失敗のようにも見える。
それでも、ここまで育った。
葉の一枚一枚は、しっかりと形を持ち、
水を含み、光を受けている。
「これはこれで、完成している。」
そう思うと、少し見え方が変わる。
キャベツは、必ずしも球になるためだけの野菜ではない。
外葉も、内葉も、どこからでも食べられる。
むしろ、この開いた形は、収穫の自由度を広げている。
必要な分だけ、外側から一枚ずつ取る。
そのたびに、また少しだけ成長する。
畑に残り続けるキャベツ。
丸くならないことで、
長く付き合える野菜になっている。
少し不揃いで、少し未完成なまま。
それでも、春の畑の中で、確かに形を持っている。

なんで丸くならないの?

急がなくていいって思ってるのかもね

でも、キャベツって丸くなるものでしょ?

・・・・・。

食べてみようか?

ヤキソバにしよう。
This cabbage didn’t form a tight head.
But its leaves are healthy and full of life.
In Zone 9’s early spring, timing changes everything.
Sometimes, “unfinished” is simply another kind of harvest.


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