■ この記事の献立
・場所：キッチン
・季節：2025年12月
・作業：かぼちゃの種の手入れ
・道具：ステンレストレー
・背景：冬の夜、ステンレスの上の種を眺めていたら、夏の夜のライブハウスのことを思い出した。同じ年の出来事なのに、温度も、音も、距離も、まるで違う。けれど、あの夜があったから、今年のカボチャが、ここにある。
あの夜、ギターの弦を張り替えた。
・関連：カボチャから頂きました|Pumpkin Gift
ステンレスの上に、
洗われた種が並んでいる。
まだ、畑でも
まだ、野菜でもない。
ただの種。
ただの可能性。
広げて、
乾かして、
少し忘れられて、
それでも春を待つ。
そのまま忘れられるかもしれない。
ここには
収穫も
成功も
失敗も
まだ書かれていない。
寒い日に夏の日差しは想像できない。
だからいい。
何も決まっていない、
この感じが。
何も決めないということを決めたのです。
This is how it sounds
when sung in English
On stainless steel,
washed seeds are lined up.
Not yet a field,
not yet a vegetable.
Just seeds.
Just possibility.
Spread out,
left to dry,
slightly forgotten,
and still waiting for spring.
They may be forgotten as they are.
Here,
harvest,
success,
failure—
none of it is written yet.
On a cold day,
summer sunlight is hard to imagine.
That’s why it’s good.
This feeling—
nothing decided yet.
I decided to decide nothing.
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