■ この記事の献立
・場所:市民農園(鎌倉)
・季節:2025年11月
・観察:里芋の不作と原因分析
・背景:今年の里芋は肥大せず、根だけが増えた理由を振り返る
■ 導入
2025年の里芋は、静かに敗北を認める結果になった。
掘り上げた瞬間、地下に広がるのは“芋”ではなく、根ばかり。

細根は複雑に広がっているのに、親芋も子芋もほとんど肥大していない。
■ 芽出しの成功(春)
掘り上げた里芋を前に、まず思い出すのは春の芽出しのこと。
今年の種芋は、写真のように力強く芽を伸ばし、表情も悪くなかった。
発芽率もほぼ100%。この時点では「今年の里芋はいける」と思っていた。

■ 夏の畑で見えた“止まった空気”
定植後、芽は順調に立ち上がったものの、シーズンが進むにつれ違和感が出た。
その違和感が決定的になったのが、夏の様子だった。
本来であれば、里芋は夏に一気に株を大きくし、葉が大きく広がり、株元が盛り上がるはずだ。
しかし、2025年の畝にはその気配がなかった。
あれ、諦めちまったのかな。

写真のように、葉は展開していてもどこか元気がない。
葉っぱは、あいつが持ってる傘みたいに大きくなるはず…
乾いている。
夏のこの停滞こそ——
のちに芋が肥大しなかった理由かな?と想像する。
■ 地下で起きていたこと(原因分析)
初期の乾燥ストレス
里芋は“最初の30日”が生命線だが、水の供給が足りなかった気がします。
株が本気を出す前に、勢いを失ったのではないかな。
追肥リズムの乱れ
本来なら、梅雨明け直前の追肥と中耕でスイッチが入る。
しかし今年は、水不足と「手抜き」から、液肥を適当にかけてしまった。
これではダメだと、今なら分かる。
マルチレス
いつもは雑でも張る黒マルチ。
これをサボったのが最大の原因ではないだろうか。黒マルチを張らない上に黒マルチ張った時と同じ育成方法というのは、ただの手抜きです。本当に申し訳ない。
■ 来季へのメモ(改善策)
来季に向けて3つ
・「最初の30日」の立ち上がりにマメな作業を心がける。
・黒マルチをはる
・夏場の灌水をしっかり行う(最低でも、週に1度はジャバジャバにする)
■ 畑の作文
私は里芋が大好きです。
I love taro.
我が家のおかずに、肉ジャガのジャガの代わりに里芋が入っているものがある。
ジャガイモが嫌いというわけではないが、肉タロは、本当に美味しいと思います。
芋を噛む感じが、わかるかな。歯と芋が交差する感じだ。
もっと、上手な表現が出来るように頑張ります。

