大根が始まる、秋が来るはず、今日も暑かった。が、ゆっくりと季節の移ろいとともに少しずつ畑の景色が変わってきました。種をまいた日から1週間後には小さな芽が揃って顔を出し、畝がうっすらと緑色に染まっていきました。あれからさらに1週間が経ち、本葉が2〜3枚ほどに育ったところで、いよいよ「1回目の間引き」のタイミングです。

なぜ間引くのか
大根は一か所に複数の種をまくため、そのままにしておくと株同士が競い合ってしまいます。
根が十分に伸びず、寄り添って2本の細い大根や二股大根になってしまうことも少なくありません。だからこそ、間引きは「泣く泣く抜く」作業であると同時に、「元気な株を育てるための決断」でもあります。
今回の1回目の間引きでは、葉が小さかったり、色が薄かったり、傾いている株を選んで取り除きました。抜く瞬間はやはり「ごめん…」という気持ちがよぎりますが、ここで思い切ることで残された株がぐんと成長できるのです。
迷ったときはハサミもありですが…
間引きは手で抜くのが基本ですが、土がやわらかいときは残したい株の根を動かしてしまうこともあります。そんなときは根元を小さなハサミで切る方法もありですが、引っこ抜いて、根元をキュッキュと抑える方法で対応しています。
間引きを終えた畝を見渡すと、残された苗が少しだけ広々と場所を与えられ、凛と立ち上がっているように見えました。畑に風が吹くと、選ばれた、その小さな葉が揺れて、頼もしくもあり、またかわいらしくも感じられます。
間引き菜を食べよう
そして、この作業のもうひとつの楽しみが「間引き菜を食べること」です。抜いた大根の芽は柔らかく、ほんのりと大根らしい風味がします。サラダに加えるのも良いですが、今回はさっと熱湯にくぐらせて冷水で色止めし、おひたしにしました。
仕上げにかつお節をふんわりとかけて、めんつゆorだし醤油or味ぽん。私は、だし醤油率が高いです。シラスと一緒になったり、納豆とコラボしたりと自由度は高めです。

口に運ぶと、青菜よりも柔らかく、ほのかな辛味と爽やかさが広がります。新鮮な香り「これは夏からここまでのごほうびだな」と思わずうなずいてしまいました。ほんのひと握りの小さな菜でも、食卓にのると季節の移ろいを感じさせてくれます。
達成感。まだ、序盤。
大根の間引きは、ただの整理作業ではなく「未来の収穫を約束するステップ」でもあります。そして同時に、抜いた芽をいただくことで、その瞬間から収穫を楽しむことができるのも魅力です。畑の世話と台所の料理がつながると、家庭菜園の喜びはいっそう深まります。とはいえ、私が自力で食べることが出来るのは、おひたし、みそマヨしかございません。
これからさらに2週間ほど経つと、本葉が4〜5枚に育ち、次はいよいよ「2回目の間引き」です。そのときには1本に絞り込み、広いスペースを与えることで、地中の大根がぐんぐんと太り始めます。
最後になりますが、この回の間引きが間引き関連では上位の難しさだと思います。
来週か再来週に2回目の間引きを行います。
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