諸刃の刃を味方に。大根づくりと米ぬか

大根

大根を育てる前に、土づくりの一環として米ぬかを混ぜ込む人も多いと思います。米ぬかは土壌の微生物を活性化させ、土をふかふかにしてくれる頼もしい有機資材です。手に入れやすい環境の方は、本当に沢山集まると思います。

「まきすぎない」「直前にやらない」が大事とは言われます。が、

大根10本分の畝に対してこんな感じ(カップ1杯)混ぜるのは8月中。よく混ぜでお願いします。と言うか、やってます。

1. まきすぎない

米ぬかは分解されるときに多くの酸素を使い、発酵熱も発生します。冬場は湯気みたいのが見えるよ。どうやら、畑に大量に入れると、土の中が酸欠状態になったり、根が熱で傷む可能性があるらしい。

  • 目安は 1㎡あたり200〜300g(カップ2〜3杯程度)。
  • 「効かせたいから多めに…」は逆効果。少なめに撒いて、土の中でじんわり効かせる方が安心。

2. 直前にやらない

米ぬかは撒いたあと、微生物の分解が活発になり、土の状態が一時的に不安定になります。もし大根の種まき直前に米ぬかを入れると、発芽不良や生育不良につながりかねません。

  • 種まきの2週間前までに撒いて混ぜ込み、土を落ち着かせた方がよいかも。以前、1週間前に混ぜて、惨敗しました。
    アリが米ぬかに寄ってくることがあります。

3. まとめ

米ぬかは少量で十分。直前は避ける。
最低でも2週間前に混ぜ込んで土を休ませる。

こんな感じでいかがでしょうか。

大根にとって米ぬかが良いと考えられる点

1. 土をやわらかくする

  • 米ぬかを入れると微生物が活発になり、土の団粒化(粒状のふかふかした土づくり)が進むはず。
  • 大根は直根がまっすぐ深く伸びるので、土が硬いと曲がったり二股になったりしがち。
    ふかふかの土=大根が真っ直ぐ育ちやすい環境

2. 微生物を活性化させる

  • 米ぬかは糖分やたんぱく質を多く含み、土の中の微生物にとってはごちそうと言われている。
  • 分解が進むときに発生する有機酸や熱が、土の病原菌や雑草の種を抑える効果もある。
    病害リスクの軽減につながる。期待してます。

3. ゆるやかな肥料効果

  • 米ぬかには窒素・リン酸・カリウムがバランスよく含まれている(ただし化成肥料より少なめ)。
  • ゆっくり分解されるため、急激に効きすぎることがない。
    大根の「少肥で育てる」性質と相性がいい

4. 味や質を良くする可能性

  • 土が豊かになることで、大根の根に適度な水分と養分が行き渡りやすい。
  • 結果として「身が締まる」「甘みが増す」といった効果が期待できる。

※この記事は、南関東(鎌倉・横浜)の畑での実体験をもとに執筆しています。
土や気候の条件は地域によって異なりますが、参考になれば幸いです。

大根
シェアする
plumsystemをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました